

音楽
2023/11/02
滲んでゆく君の記憶が苦しい。 アルバム『産声、滲んだきみの青』表題曲。バラードです。 無色透名祭Ⅱ投稿曲でした。
クレジット
動画
心臓が融けて、流れた言葉と戻らない感情、
すべて失って、ようやく僕は産声を、上げる。
暈けてゆく夕暮れ、自転車の音、
夜九時、帰り道、君の声紋、
溶けてゆく世界と、かつて鮮明だった、感情、僕だけ、置いてかれた。
滲んでゆくペトリコール、生きる理由、
僕の罪業と、君の温もり、
溶けてゆく記憶と、残滓ばかり澱んだ、心臓、僕だけ、老いて枯れた。
「孤独の痛みを捧げて償えたら」
そんな優しい世界こそ在りもしないユートピア。
産まれ持った間違いが少しずつ少しずつ深い溝にこびり付いた。
心臓が融けて、消えた祈りと届かない本音、
すべて終わって、ようやく僕は産声を、上げた。
苦しい、苦しい、苦しい!
愛した、愛して、傷つけた証明も、
剝れる、剝れる、剝れる、剝れて、僕は何が残るんだろう?
どこにもいけないまま君の輪郭に縋った、
三年前からちょっとは僕もオトナになれたかな。
君の色した世界が狂うほど恋しいや。
痛いほどの無色を、消せない透明を、救済って。
心臓が融けて、流れた言葉と戻らない感情、
すべて失って、ようやく僕は産声を。
記憶が溶けて、消えた祈りと届かない本音、
すべて終わって、ようやく僕は産声を、上げた。
苦しい、苦しい、苦しい!
愛して、愛してとねだった罪状も、
忘れる、忘れる、忘れる、忘れて、僕は何に縋るんだろう?